健康

定年後の運動はどう始める?公的ガイドの目安と安全上の注意点

木々のある平らな公園の道を、並んで歩く男女。
体を動かす前に
体調を確かめ
無理せず始める

更新日:2026年10月14日 / 定年後の人生 編集部

先に、答え。

定年後の運動は、歩く・体操・筋力を保つ動きなどを、今の体調と活動量に合わせて考えます。家事や買物も身体活動に含まれ、公的ガイドは無理のない量から取り組む考え方を示しています。

この記事で分かること

疑問がある方は、相談内容に合う窓口へ。

定年後の運動は普段の動きを知るところから

運動を始める前に、普段どの場面で体を動かしているか振り返れます。身体活動には、散歩や体操だけでなく、家事や移動などの生活活動も含まれます。退職して通勤がなくなった場合は、その変化もメモできます。

表が画面に収まらない場合は、左右に動かして読めます。

身体活動を分けてみる
種類身近な例
生活活動歩いて買物へ行く、掃除をする、仕事中に移動する。
運動健康や体力のために行う散歩、体操、筋力トレーニング。
座って過ごす時間机での作業、テレビ、読書など。長く続く場面を振り返る。

ガイドは、個人差に合わせて、可能な活動から取り組む考え方です。退職を機に急に強い運動を増やす必要はありません。

出典:厚生労働省「身体活動・運動ガイド2023」 / 厚生労働省「身体活動・運動ガイド2023 成人版」

定年後の運動で公的ガイドの数字を読むには

ガイドには成人版と高齢者版がありますが、特定の年齢で一律に区切るのは適当でないとしています。55〜65歳だからどちらかに固定するのではなく、健康状態や体力を踏まえて読みます。以下は、一般的な推奨事項の整理です。

表が画面に収まらない場合は、左右に動かして読めます。

身体活動と運動の推奨事項
区分身体活動運動
成人版歩行相当以上の活動を1日60分以上。1日合計の歩数の目安は約8,000歩(生活活動を含む)。息が弾み汗をかく程度以上の運動を週60分以上。筋トレは週2〜3日。
高齢者版歩行相当以上の活動を1日40分以上。1日合計の歩数の目安は約6,000歩(生活活動を含む)。複数の要素を含む運動を週3日以上。筋トレは週2〜3日。

歩行時間だけを歩数に換算した値ではありません。時間と歩数を両方追加して達成するノルマでもありません。今の状態で難しい場合は、強度や量を調整することが前提です。

出典:厚生労働省「身体活動・運動ガイド2023」 / 厚生労働省「身体活動・運動ガイド2023 成人版」 / 厚生労働省「身体活動・運動ガイド2023 高齢者版」

歩くだけでなく動きの種類も確認する

高齢者版の多要素な運動は、有酸素運動、筋力、バランス、柔軟性などを組み合わせるものです。自分に合う内容が分からない場合は、医療者や運動の指導者に確認できます。病気の予防効果を個人に保証する数字ではありません。

出典:厚生労働省「身体活動・運動ガイド2023 高齢者版」

定年後の運動を始める前と途中の注意点

国立長寿医療研究センターは、体調と周囲の環境を確かめるよう案内しています。持病や痛み、運動制限がある場合は、始める前にかかりつけ医へ確認します。体調の悪い日に、予定した回数を優先しないようにします。

表が画面に収まらない場合は、左右に動かして読めます。

安全のための確認
場面公的ガイドの注意点
始める前持病・症状・薬や運動制限について、必要に応じ医師へ相談。
場所足元や周囲を片付け、転倒しない環境を確認。
体調が悪い日発熱などがあるときは無理をせず休む。
途中で症状が出た新たな痛み・動悸・息苦しさ等が出たら中止し、医師などへ相談。

暑い日は室温や服装にも気を配り、水分補給を確認します。水分の制限など個別の指示がある方は、医療者の指示に従ってください。

出典:国立長寿医療研究センター「在宅活動ガイド」

定年後の運動を生活の中で続ける工夫

最初は「いつ、どこで体を動かしているか」をメモするだけでも構いません。座ったままの時間が長い場面を見つけ、可能なら活動を挟めます。立つことが難しい場合も、できる範囲の動きを確認します。

表が画面に収まらない場合は、左右に動かして読めます。

暮らしの中で見直す例
場面考えられる工夫
近所へ出るとき体調や天候に合わせ、無理のない移動方法を選ぶ。
座って作業するとき長く続いていないか振り返り、可能な動きを挟む。
家で行うとき公的ガイドの注意を読み、場所と体調を確認する。
一人では迷うとき地域の教室などで内容と参加条件を聞く。

出典:厚生労働省「身体活動・運動ガイド2023 成人版」 / 国立長寿医療研究センター「在宅活動ガイド」

通いの場には体操などを行う場もあります。内容や年齢条件は地域で違うため、見学前に問い合わせます。参加すれば必ず健康になると約束するものではありません。

出典:厚生労働省「はじめての方へ:通いの場って何?」

定年後の運動量に迷ったときの確認先

持病や症状があれば、かかりつけ医に今の活動と始めたい運動を伝えます。地域の教室は、市区町村や地域包括支援センターなどで情報を確認できます。55〜64歳で参加できるかは、対象年齢を先に聞きます。

出典:国立長寿医療研究センター「在宅活動ガイド」 / 厚生労働省「はじめての方へ:通いの場って何?」

睡眠なども含めて見直す場合は、定年後の健康習慣を確認できます。

定年後の運動でよくある質問

60歳になったら毎日6,000歩ですか?

年齢だけで一律に決める数字ではありません。推奨事項は、健康状態や体力に合わせて調整することが前提です。

家事は運動の代わりになりますか?

家事も身体活動に含まれますが、作業によって強さや時間が違います。すべての運動の要素を満たすとは限らないため、普段の動きを分けて確認できます。

出典・確認した一次資料

公的ガイドの一般的な情報を整理しています。持病や症状がある場合は、かかりつけ医などに確認してください。

次に知りたいことから、もう1本。

座る時間・日常の動き・睡眠。今の暮らしから見直す小さな習慣。 →体操・料理・スマホ教室など、近くの集まりと見学の探し方。 →

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