定年後の仕事はどう考える?再雇用と再就職を比べるための準備

続ける条件と
次の希望を比べる
定年後の仕事は、今の会社で続ける再雇用と、別の職場へ移る再就職を同じ条件で比べられます。仕事・給与・勤務時間・通勤・契約期間を並べ、暮らしに残したい時間と照らし合わせます。
この記事で分かること
疑問がある方は、相談内容に合う窓口へ。
定年後の仕事は今の職場と新しい職場を分けて考える
勤務先で継続雇用される場合と、別の会社へ応募する場合では、確認する先が違います。まず今の職場の提示条件を確かめ、新しい仕事の希望と並べます。制度があることと、自分が望む条件で働けることは同じではありません。
表が画面に収まらない場合は、左右に動かして読めます。
| 選択肢 | 確認する相手と内容 |
|---|---|
| 今の職場で続ける | 勤務先へ制度、申出期限、担当業務と労働条件を確認。 |
| 別の職場へ応募する | 求人の窓口や企業へ応募条件と勤務内容を確認。 |
| 働き方をまだ決めない | 必要な収入や生活の予定を整理し、情報を集める。 |
出典:厚生労働省「高年齢者の雇用」 / 厚生労働省「高年齢者雇用安定法Q&A」 / 厚生労働省「概ね60歳以上の求職者の皆さまへ」
65歳までの雇用確保措置は、希望する給与が一律に維持されるという意味ではありません。70歳までの就業確保措置とも位置付けが違います。年齢だけで契約内容を予測せず、書面を読みます。
定年後の仕事を同じ項目で比べる
月額の給与だけでは、働く時間や担当する仕事の違いが見えません。今の職場の条件と候補の求人を、同じ項目で書き出します。未提示・未確認の欄は、推測で埋めず空欄のまま質問にできます。
表が画面に収まらない場合は、左右に動かして読めます。
| 項目 | 今の職場・新しい職場でそれぞれ書くこと |
|---|---|
| 仕事 | 担当業務、責任の範囲、今後変わる可能性。 |
| 時間・場所 | 曜日、開始と終了、残業、通勤、勤務地の変更。 |
| 賃金 | 基本給と手当、支払方法、提示された条件。 |
| 契約 | 契約期間、更新の基準と上限。 |
| 開始まで | 申出期限、選考日程、勤務開始日。 |
労働条件の明示では、業務や就業場所の変更範囲も確認点です。有期契約なら、更新の上限についても読みます。新しい職場の採用が決まっていない段階では、求人票と契約条件を同一視しません。
定年後の仕事と生活の予定を一緒に並べる
仕事以外に使う時間も、比較の条件に入れられます。通院、家族の予定、自分が続けたい活動を、曜日ごとに書き出します。次の表は、暮らしと勤務時間を重ねて見るためのメモ例です。
表が画面に収まらない場合は、左右に動かして読めます。
| 予定 | 仕事の条件へ置き換える例 |
|---|---|
| 定期的な通院 | 必要な曜日・時刻、休み方を確認する。 |
| 家族との予定 | 自分が担当する時間と、調整できる時間を分ける。 |
| 通勤 | 片道の時間と移動方法を実際に調べる。 |
| 学習や活動 | 続けたい曜日や頻度を、勤務日と並べる。 |
すべてを最初から固定する必要はありません。譲れない条件と、相談できる条件を分けると窓口へ伝えやすくなります。ジョブ・カードでも、これまでの経験と今後の計画を整理できます。
定年後の仕事を決める前に集める書面
今の職場からは、制度の案内と本人の提示条件を確認します。新しい職場は、求人票を保存して面接や採用時の説明と比べます。条件が分からないまま選択肢を一つに絞る必要はありません。
表が画面に収まらない場合は、左右に動かして読めます。
| 場面 | 集めるもの |
|---|---|
| 継続雇用を検討 | 就業規則、申出の案内、労働条件の書面。 |
| 再就職を検討 | 求人票、応募方法、必要な書類の案内。 |
| 相談に行く | 希望条件、経歴、不明な点を書いたメモ。 |
出典:厚生労働省「高年齢者雇用安定法Q&A」 / 厚生労働省「労働条件明示のルール」 / 厚生労働省「概ね60歳以上の求職者の皆さまへ」
仕事探しを急いで決めない場合は、図書館の資料で関心のある分野を調べることもできます。学習や地域の活動から、次に試したいことを考えられます。
定年後に何をするか、小さく試す方法も読めます。
定年後の仕事を相談するときの伝え方
会社には、自分に適用される条件と申出の期限を確認します。別の仕事も見たい場合は、生涯現役支援窓口に希望を伝えられます。両方の情報を集めた上で、未確認の項目を減らしていけます。
出典:厚生労働省「概ね60歳以上の求職者の皆さまへ」 / 厚生労働省「高年齢者雇用安定法Q&A」
今の職場で続けるなら再雇用制度の基本へ進めます。応募の準備なら定年後の再就職の手順を確認できます。
定年後の仕事についてよくある質問
再雇用と再就職はどちらが得ですか?
提示される条件と、自分が必要とする時間や収入によって違います。同じ項目で比べ、未確認の条件を質問してから考えられます。
まだ退職していなくても相談できますか?
生涯現役支援窓口は在職中も利用できます。窓口ごとの対象年齢と、利用方法を確認してください。
出典・確認した一次資料
- 厚生労働省「高年齢者の雇用」
65歳までの雇用確保措置、70歳までの就業確保措置 - 厚生労働省「高年齢者雇用安定法Q&A」
2025年4月1日適用。Q1-1、Q1-4、Q1-7。対象・条件・契約更新 - 厚生労働省「労働条件明示のルール」
2024年4月施行。就業場所・業務の変更範囲、更新上限 - 厚生労働省「概ね60歳以上の求職者の皆さまへ」
生涯現役支援窓口。概ね60歳以上、在職者可。窓口ごとに対象年齢が異なる - 厚生労働省 マイジョブ・カード「求職者の方へ」
経歴・資格・学習歴の整理。就業経験がない場合の記載方法 - 文部科学省「図書館の設置及び運営上の望ましい基準」
第二・一・3:資料の貸出、情報・資料探しの支援。各館の具体的サービスは利用案内で確認
個別の契約や制度の適用は、担当する公式窓口に確認してください。